韮山反射炉

韮山反射炉は「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界文化遺産に指定されている施設で、伊豆半島の付け根にあたるところ静岡県伊豆の国市にあります。幕末から明治にかけての動乱期に黒船に象徴される外国からの圧力に対抗するため鉄製の大砲の必要性を感じた幕府の韮山代官であった江川英龍が幕府に反射炉建設の進言をして作られたものです。1854年から建設が始まり1857年に完成して1866年まで幕府直営として大砲や砲弾が作られました。

ここで反射炉について少し説明します。これは砂鉄や鉄鉱石から作られた粗い鉄を大砲などを作るのに適した鉄にするもので、丸天井の炉の中で石炭などを燃やし天井で熱を反射させて熱を一か所に集め高温にしたところで粗い鉄を溶かすというものです。名前の由来は個々にあります。また、鉄の融点が約1500℃なので炉内の温度はそれ以上が必要ですね。
写真は韮山反射炉へ行った時の写真です。反射炉